Day 1

残雪の多かった2019年の旅は、8月の終わりに始まった。エミグラント・ウィルダネスの西のトレイルヘッド（TH）に車を置き、その北のジアネリTHを出発し、東端のビッグサムの登頂して南部のパインバレーを経てクラブツリーTHに戻る。5泊６日の旅は、８月２９日に始まった。

クラブツリーからジアネリ・キャビンまで林道を5マイル歩く。

パインクレストにあるサミットレンジャーステーションでパーミットを取り、クラブツリー・トレイルヘッドに車を置いてスタート地点のジアネリに向かう。

エミグラント・ウィルダネスの北西部のトレイルヘッド「ジアネリ」へは、ハイウェイ１０８号線からクラブツリー・ロードを東に進み、クラブツリーのトレイルヘッドの手前の砂利道を行く。

クラブツリーに車を置き５マイル（１マイル＝1.6km）歩いてジアネリへ。Gianeli（ジアネリ）Cabinは、キャビンは、Emigurant wildernessの北西部のトレイルヘッド。開拓時代に西海岸を目指した移民（Emigrant）の足跡をたどることができる。

ジアネリは、エミグラント・ウィルダネスのトレイルヘッドの中でもハイカーの少ないトレイルヘッドだが、標高が高く松の大木が立ち並ぶ森を抜けると森林限界が近く青空が広がる。

一時間も歩くと視界の開ける高山地帯に出る。

この地形を見る限り、かつての移民がワゴンでこの地を通過したとは信じがたい。

トレイルの掲示板に、「1852-1853年に2000人もの開拓者がこの地を超えた。彼らは、荷馬車で山を上り下りし、岩をどけ、湖の水を抜いて道を作りながら進んだ。・・・。あるとき、一人の開拓者がほかの開拓者の手助けをして彼の避難小屋を留守にしたとき、彼の妻が困難なお産に苦み始めた。４歳の息子は雪の中をインディアンのキャンプに向かい、見つけたインディアンの女性がお産を助けたという。・・・。トレイルを行くとき、かつて困難を乗り越えた人々やこれから来る人々のために、ウィルダネスに敬意を払いなさい。」と記されていた。

トレイルヘッドから２マイルと少しでポエル・レイク。最初のキャンプ地にした。